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Wedge Column
ボブ・ボーケイのクラフトマンシップのすべてを注ぎ込んだ
NEW VOKEY FORGED ウェッジの特性

プレーヤーニーズの8割を満たすスタンダードモデル「SM8」
日本の特別な“ゴルフ環境”に対して生み出された「VOKEY FORGED」

ボーケイ・デザイン ウェッジを購入するときにふと疑問に思うのが、なぜ「SM8」と「VOKEY FORGED」があるのだろうか? ということではないでしょうか。「SM8」だけでもロフト、バウンス、グラインドバリエーションはかなりのものです。その上、「VOKEY FORGED」もあるとなれば、選択に迷ってしまうのも当然かもしれません。

しかし、2モデルを展開するからには、もちろん明確な理由があるのです。

まず、世界のゴルフ市場に向けて展開するボーケイ・デザインウェッジのスタンダードモデル、「SM8」について紹介してみます。このモデルはロフト46°〜62°までを展開し、それぞれのロフトモデルに適したバウンスの大きさ、グラインドバリエーションを豊富にラインアップしています。ボブ・ボーケイはこの「SM8」によって、世界で活躍するツアープレーヤーの8割をカバーできると説明しています。もともと多くのツアープレーヤーのフィードバックによって進化、発展してきたウェッジシリーズですから、ほとんどのプレーヤーニーズを「SM8」のラインアップの中でカバーできるのは当然なのです。

しかし、PGAツアーでも「SM8」の基本ラインアップ以外のバリエーションを求める層が存在します。時折、“PROTO”や“WEDGE WORKS”と刻印されたボーケイ・デザインウェッジが選手のキャディバッグに入っているのは、スタンダードなラインアップではカバーすることができない個別のニーズがあったからなのです。

日本のコース環境・ニーズを徹底的に満たす、
VOKEY FORGEDの存在感

スタンダードモデルで満たすことのできないプレーヤーニーズは、ツアープレーヤーだけでなく、各国の地域性によっても生まれることがあります。例えば、イギリスを中心とした欧州周辺国ではフェアウェイが硬さに対応するソール形状が求められます。また、オーストラリアのコースは砂混じりのグランドコンディションであることが多く、ここでも特別なソールが必要とされています。そうした国々では“WEDGE WORKS”という特別プログラムを用意し、「SM8」にアレンジを加えたローカライズモデルをカスタムで展開しています。

ボブ・ボーケイにとってさらに特別な国が「日本」になります。ボーケイは日本ツアー、日本のゴルフ環境を幾度となく視察し、プレーヤーや一般ゴルファーと話す中で、特別なウェッジの必要性を考えるようになりました。それはコースのライコンディションだけでなく、コースデザインの特殊性、そしてゴルファーのウェッジに求める見た目(形状)や打感、打音、ゴルフクラブに対する造詣の深さに至るまで。特別なモデルを展開するにふさわしい土壌が日本にはある、と感じたのです。

■日本特有の“ゴルフコースの特徴”

ボブ・ボーケイが日本のゴルフコースを視察し、まず特別な印象をもったのがアメリカのコースとは違うライコンディションであることでした。具体的には“芝生”の種類が違ったのです。

アメリカのコースのほとんどがいわゆる「ベント芝(洋芝/寒冷地芝)」であるのに対し、日本の本州エリアのコースのフェアウェイ、ラフでは「暖地型」と呼ばれるコーライや野芝が採用されています。

コーライや野芝は、洋芝よりも葉が幅広く、乾燥しています。そして地表近くに網目のような茎を張り巡らす“匍匐型”の芝種です。茎を持たない“株型”の洋芝の場合はインパクトエリアでヘッドが深く入りすぎないようにする工夫が必要ですが、日本の環境ではまず、茎にヘッドが突っかかることなく滑ってくれるように、ソールに対する工夫が必要になります。

ボブ・ボーケイは、こうした芝種の違いを最大限考慮し、歴代VOKEY FORGEDにプレウォーンリーディングエッジを採用。NEW VOKEY FORGEDでは、初めて「Bグラインド」を採用しました。

プレウォーンリーディングエッジは、ソールのフェース側に平面的に付けられた角度のことで、これがあることによって匍匐茎の上をスムーズに滑りやすくなります。

また、「Bグラインド」は、もともと日本の男子ツアーで人気が高かったツアーバンデザイン(TVD)が原型で、座りがよく、フェースを大きく開いてもリーディングエッジが浮かないことが特徴です。

こうした特別なグラインドが求められる背景には、ガードバンカーからグリーンまでが遠いケースが多い、日本特有のホールレイアウトがあるとボーケイは話しています。

また、距離のあるバンカーの存在は、50°、52°といったギャップウェッジのラインアップにも影響しています。NEW VOKEY FORGEDでは50°、52°に「Mグラインド」を採用していますが、これこそが距離をしっかり出しつつ、フェースを開くことでボールをふわりと運んでいきたいという日本のプレーヤー特有のニーズを叶えるものなのです。

■日本特有の“プレーヤーの嗜好”

日本のゴルフ環境には、アメリカ、ヨーロッパにはないゴルフクラブへのニーズがあるとボーケイは言います。ウェッジに関していえば、鍛造製法(フォージド)に対する信頼感です。鍛造製法のどこに信頼感を置くのかは人それぞれですが、開発手段としてもより“精密”にヘッドを成型し、緻密な重心設計ができるメリットが鍛造製法にはあります。

NEW VOKEY FORGEDでは、Co-Forgingというタイトリスト独自の複合素材の同時鍛造技術を用いることで、ロフト・バウンス・グラインドの組み合わせに応じた最適な重心高さ・距離を実現しています。この精密な重心設計が軟鉄素材の持つ芯のある打感をより一層心地よいものにしているのです。

それ以外にも日本のゴルファーが求めるポイントはいくつもあります。

  • 構えやすさに直結するシャープで薄めのトップライン
  • スクエアに構えやすい“ふところ”の広いフェースプロファイル
  • 軽量アイアンにコンビネーションしやすいヘッド重量
  • ウェッジ専用軽量スチールシャフトBV105の開発

特別なコース環境、特別なプレーヤーニーズに対して、ボブ・ボーケイが培ってきたクラフトマンシップのすべてがNEW VOKEY FORGEDには注がれています。その特別なパフォーマンスを、ぜひご体感ください。

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