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[STORY 6] TOUR PLAYER SETTINGS
ツアープレーヤーに学ぶセッティング

ワンパットの確率を高めるための最も有効な方法は、“できるだけ短い距離からパッティングすること”に尽きる、とよく言われます。これはスキルの高いツアープレーヤーでも同じ。たとえグリーンを外しても、アプローチをしっかりとカップ付近に寄せ、少ないパット数でしのいでいけるからこそ、爆発的なスコアをマークできるのです。ツアーで活躍するトッププレーヤーのウェッジセッティングにはベストスコアへのヒントが詰まっています。

コースコンディションによってグラインドを変える

「アプローチスタイルやライコンディションに応じて、最適なバウンス効果を得るためにソールのグラインドバリエーションが存在する」と説明してきましたが、世界最高峰の舞台でも、ボブ・ボーケイの掲げるウェッジ哲学はしっかりと浸透しています。

例えば、昨年の「全英オープン」でも優勝し大きな注目を集めるタイトリスト ブランドアンバサダーのキャメロン・スミスも“Sグラインド”と“Tグラインド“のロブウェッジを大会毎のコースコンディションを見極めて使い分けています。

「スミスはとても才能に溢れたプレーヤーで素晴らしいタッチを持っています。そしてソールを味方につけるのが最も上手いプレーヤーの一人と言えるでしょう。彼は長い間46.10、52.08、56Mグラインドを愛用し、60.10Sと60Tをコースのコンディションによって使い分けています。コース条件に適した、必要なソールの性能を見極める能力が非常に高いのです。基本的にはソフトなライコンディションならSグラインド、硬い地面ならTグラインドを選択します」(アーロン・ディル/ボーケイウェッジ ツアー担当)

昨年の地面の硬いオールドコースで行われた「全英オープン」では、多くのプレーヤーのニーズがTグラインドに集中。大会2位となったキャメロン・ヤングもSM9ロフト60°のTグラインドを使用していました。

あえてバウンス効果の異なるウェッジを組み合わせて持つ

ツアーでは、最近、ハイバウンスのサンドウェッジにローバウンスロブウェッジを組み合わせるプレーヤーが増えています。それは、あらゆるライコンディションになるウェッジゲームにおいて、バウンスを組み合わせすることでさらに対応力を上げるためです。

三日月型グラインドのように開くことでバウンス効果を調整できるモデルはそういった様々なライコンディションに対応することも可能にしますが、異なるバウンスを組み合わせることで、その対応できる幅がさらに広がります。

極端に悪いライコンディション、例えば、フェースを開くと下をくぐってしまいそうなボールが浮いている状況や、硬いけど飛ばしたくないバンカーショットなどは、1本のウェッジだけでは対応できない可能性もあります。ロフト毎にバウンスを変えて、そのような状況をそれぞれのウェッジで対応するという方が、より対応できるようになるのです。

“寄せ”を究めるツアープレーヤーのウェッジセッティング例

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